東京では桜が散りきった4月9日。日本古来からの桜の名所で、豊臣秀吉が花見をしたこともある、奈良県の吉野山の花見に行ってきた。
吉野山の花見時期
吉野山は、見所となる地域が麓から山頂にかけて下千本、中千本、上千本、奥千本分かれているうえ、ソメイヨシノ一色の東京と異なり日本の伝統的な桜である山桜であるため、4月一杯が花見の時期となっている。
そういった事情から、4月中旬であればその年の気候にかかわらず桜が咲いているため、特に観光で訪れる身には安心できる名所でもある。
開花状況などは、毎年、吉野町のウェブサイトに掲載されている。
吉野山までの交通事情
ちなみに吉野山は 東京からだと新幹線で京都まで約2時間半。その後、近鉄吉野駅まで全席指定の特急(特急料金1320円)で約1時間半、急行で2時間10分である。
ただし桜の時期だからか、京都で特急券を買おうとしたところ1時間先まで座席が埋まって特急には乗れなかった。(JRだと途中の吉野口までしか行けない)
吉野山の混雑状況
車内も結構混んでいたが、吉野山に着くと大勢の人混み。さすがに花見シーズンである。
同じ場所の秋の紅葉シーズン、「秋の吉野山に行ってきた」時の吉野駅の様子と比べると段違いの人の出。
ロープウェイもあるが大行列だった。そもそも徒歩ルートの七曲坂も桜の見どころの一つなので、歩いて登っていく。
下千本の様子
この辺が下千本。桜の花の色も白やピンクと色とりどり。ロープウェイの人が多いため、ここは混雑しておらず落ち着いた感じ。
昼時だったのもあって、この辺で弁当食べてる人も多かった。 秋は坂を上っている人はほとんどいなかったが、花見のシーズンは秋とは大違いだった。
中千本の様子
この辺は中千本のごろべえ茶屋。このごろべえ茶屋付近は中千本の花見におけるメインらしく、食事している人が結構多い。
柿の葉寿司と飲料事情
ここで昼飯の柿の葉寿司を食す。吉野山には柿の葉寿司の店が結構多いので、花見をしながら柿の葉寿司というのは定番の様子。今回はやっこさんで購入。
が、困ったことにお茶が売っていない。自販機を見つけて買ったけど、ほとんどの店で飲み物が売っていない。(自販機もあまり見かけなかった)売れば買う人も多そうだけど。
ちなみに、柿の葉寿司の由来やなぜ鮭が入っているのかなどが分からなかったので、後日「柿の葉寿司の由来を調べてみた」で調べてみることにした。
如意輪寺付近
如意輪寺付近。金峰山寺からは結構距離がある。咲いている桜もあれば散っている桜もある。山桜は同一地域の木でも咲く時期に結構差があるらしい。
金峯神社(奥千本)
金峯神社入口
ここは金峰神社。この辺が奥千本。ここまでは結構距離があり、歩いて上る場合は一日がかりになる。
金峯神社の夕日
金峯神社からの夕日。写真では分かりづらいが、山並みが霞んでいて絶景。これまで見た夕日の中でもトップクラスだと思う。
金峯神社の桜
金峯神社のしだれ桜。1本ポツンと咲いているところが趣がある。
金峯神社の一帯は杉が伐採されていて新しく桜が植えられていた。歴史を辿るともともとこの辺は桜の名所だったらしいので、再度桜に変えているところの模様。
夜桜
ここからは夜桜。ちなみに酔っ払いで溢れているようなことはなく、落ち着いて夜桜が楽しめる。
吉野山での宿泊者もいるため、この時間でも残っている人は結構いたが、自分は奈良駅周辺の宿泊だったためこれにて終了。次回はもっとゆっくり訪問したいと思った。
まとめ
ちなみに東京からだと半日かかるけれど、吉野山で一泊すれば夜桜もゆっくり楽しめるし、奈良や京都に宿泊して、古都観光を兼ねるという選択肢もある。
なにより都内だとソメイヨシノばかりで、桜というものは、ほんの数日一斉に咲いて一斉に散るものだと思ってしまうところがある。しかしこれは江戸以来の文化であって、平安貴族が和歌で読んだような日本古来の桜文化とはこういうものだということを実体験できるので、ぜひ一度は訪れたい場所だと思う。